写真は第37回しなの追分写真コンテスト、グランプリ作品:杉本孝撮影、題名「貴方にも見せたい・・・」
グランプリ 稲庭瑞枝 「繋ぐ絆」
準グランプリ 御代田 おさんぽ部「私とつながる道」
第37回しなの追分写真コンテストの審査結果を発表します。
28人から84作品(動画4作品を含む)のご応募がありました。ご応募、誠にありがとうございました。
写真部門
一般の部
グランプリ 杉本孝 「貴方にも見せたい・・・」
準グランプリ 太田芙美子 「コスモスの咲く頃」
佳作
土屋一雄 「まよいますねー」
太田誠一 「大きくなーれ」
中里玲子 「落葉の舞」
小林芳夫 「晩秋の追分」
坂本美江子 「冬の追分宿を偲ぶ」
柳澤敏彦 「こんな日が早く来ますように」
安藤信宏 「浅間山初冠雪」
持田育弘 「紅葉の御影用水」
中井日出夫 「レタス畑と浅間山」
遠山隆 「収穫の秋」
中高生の部
グランプリ 関 陽芙美 「黄昏時」
準グランプリ、佳作は該当なし
小学生の部:応募なし
動画部門
グランプリ 稲庭瑞枝 「繋ぐ絆」
準グランプリ 御代田 おさんぽ部「私とつながる道」
佳作 該当なし
応募総数等
応募総数 84
動画4作品を含む
内、組み写真1
内、中高生の部2
(他は一般)
内、動画4
応募人数 28
(動画四人を含む)
丹地保堯審査委員長の講評
写真というのは、その人の感じたもの その人らしい個性的な感性の部分が表れていると見る人の心に届く。
その点、グランプリの「貴方にも見せたい…」は、紅葉の美しさのみならず、そこを訪れた人がその景色を写している様子を組み込むことで写真にストーリー性が生まれている。惜しくも、人物の向きが左向きならもう少し人物の配置を右側に寄せるとなおバランスが良かったのだが、光の反射光も効果的に入れて他の紅葉の写真とはひと味違った個性的な作品になった。
また準グランプリの「コスモスの咲く頃」は、色合いの美しさ雲の形の面白さなど構図がよく、他の浅間山や風景の写真の中でもひときわ目をひいた。
そういう意味では、今回のコンテストの写真は一見景色や紅葉などどれもみんな美しいけれども、色彩調整をしすぎて色のバランスが良くなかったり、単に風景写真となってしまったものが多く、追分の自然の美しさや景色をどのように感じてどのような美意識で切り取ったのか、撮影者の意図があまり伝わってこなかった。
「追分の四季」部門は、ぜひ追分の色々な場所を散策されるなかで、心動くもの、美しいものにたくさん出会い、その人なりの感性でまずは切り取ってみることをお勧めする。あちこち歩く中で歴史や文化的な何かを感じとったり、観察力を研ぎ澄まして非日常の瞬間を切り取ったり、自然の美しさに心動いた瞬間を表現できると個性ある写真になる。
この夏にはコロナ禍で中止になっていた馬子唄道中が久しぶりに開催されるなら、お祭りの雰囲気や賑わい、躍動感など追分の自然や景色だけでなく、そこにいる人々の熱量が感じられる瞬間を切り取ってみてはいかがだろう。
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